退廃的な100のお題
その四
- 最後の手紙は海に沈めた
- 花鎮め
- 微塵も伝わらない
- 傷だらけの腕
- ひとつひとつ、指折り数えた痛み
- 夜に死ぬ
- 足に絡みついたまま
- 乾いたこころ
- 枯れ果てた道の果て
- 見せ掛けだけの太陽は、もう沈んで
- 身を巣食う
- かよわい春
- 泥に塗れても
- 幻遊戯
- 病の果てに
- ひしゃげてしまったもの、それは
- ぎこちない仕草
- もう何も見えてないくせに
- 煤けた腕
- いつかは白に塗り潰されると知っていても
- 淡い夢に紅い影
- 私は脚を踏み外す
- 廃棄されたのは : SEED DESTINY/戦後
- 一度跳ねて消える
- 置き去りのままの、
- 腐りゆく前に
- 常軌が牙を向く
- 死を抱き眠るひと
- 儚く散るもの
- 歌声響いてやがて消える : SEED DESTINY/アスラン
- さあどうぞ、出来うる限りの言葉で罵って
- 水を掬い上げても
- 乾いた音を立てて落ちてゆくものは
- 逃げることなど出来ぬまま
- 先なんて何も見えない
- 歩く道さえなく
- 思い出すのは、過去の、
- 雪のよう、そう呟くあなたを憎く思った
- 君の描いた未来に僕はいない
- 嘘を吐くことは息をするよりも簡単だった
- 破滅ばかり望んでる
- 這うように蠢く
- 迸る狂気
- その細い腕で何を守れるというの
- 命を奪う方法
- 葬送曲
- 研ぎ澄まされた感覚
- 鈍る刃を抱え
- いつかは散る宿命ならば
- 切っ先の向こう側に君がいる
- 流す涙などもう何処にもなく
- 間引く手
- 白が染まってゆく
- その、手
- 水に沈める
- 殺める為でなく
- 空はいつまでも変わらないまま
- 死の香り
- 例え血を吐いても
- 切り裂いた手のひらから滴り落ちる血の行方
- 伸ばしたこの手を赦し合えないなら
- 道理をねじ曲げたまま
- 世界の向こう側であなただけが笑ってる
- もう歩けない
- ゆるぎなく崩す、
- 微かに残った爪痕が緩やかにわたしを苛む
- 沈む夕日に背を向け
- 呪いを吐くのはあまりにも簡単で
- 逆巻く風の中に
- 別れの日はどうぞ、笑って
- 貴方を殺める夜に
- 歪んだ刃
- こころは響いたまま消える
- 不安定さこそ私のすべて
- 首を絞めて終わらせて、とあなたは微笑む
- 殺意が滲む夜
- 見えないまま消えてゆく
- 裏切りの傷
- 崩れ落ちる、過去の虚像
- 撃ち落とした、その先
- 歪(ひずみ)からいつしか血が滲んで
- 仮初の言葉なんて捨て去って
- 腐りゆくものなど放ってしまいなさい
- この皮膚一枚、切り裂くことも出来ないで
- あてどもなく彷徨った先
- 柩の中に収めたもの
- 実を結ばないまま散っていけばいい
- 処女雪を汚すように
- 目隠しのまま彷徨った森の中
- 終わりの日の空はとても綺麗だった
- もしもこれが貴方を殺めるための劔なら
- 愛しさが全てを奪う前に
- 爪先から続くのは、
- 葬送の音色
- 羽ばたく鳥はいずれ墜ちる
- とけた四肢
- あなたの首は、わたしが
- 遠く、近く、いつか消えるうた
- 最果ての贄 : SEED/『ARIA』
- そうして花は散る為に咲く
Last update 2018.01.25